# AAAのライブに行って垣間見えた、ビジネスの真髄について

先日、プライベートの友人AAAおばさんとAAAのライブに行って来た。

日本トップレベルのアイドルの、何万人規模のドームでのライブは僕にとって初めての経験である。

このAAAというアーティスト。

日本では珍しい男女混合のアイドルグループである。

当然萌豚おじさんとか、恐ろしいジ○ニオタおばさんたちとは異なり、ファンの層も男女共に多い。

誘って頂いたこの機会に、アイドル追っかけおばさんや若者を顧客にする商売の真髄を学ぼうと馳せ参じた次第だ。

AAAのライブを通じてアイドルビジネスについて、考える。

感想

案の定、当日の席は9割は埋まっていて人気ぶりをこの目に焼き付けることが出来た。

ライブの醍醐味は、あの臨場感を楽しむことはもちろん、演者のパフォーマンスを肉眼で見ることでもある。

僕たちの席は観客席の屋根に近い方だった。

演者からの距離はかなり離れていて、彼らのパフォーマンスを目視することはできなかった。

それでもAAAおばさんたちを楽しませるような工夫がなされていた。

実は、ライブはライブが始まる前から始まっている。

ちょっと何言ってるか分からない人もいるかもしれない。

アーティストがステージに出る前から、AAA おばさんたちのライブイベントは始まっているのだ。

まず、ライブの席番を開封するところから始まる。

目次

  1. 席番確認
  2. ライブのためのグッズ調達(通販)
  3. ライブの準備
  4. ライブ会場でグッズ購入
  5. ライブ友達との談笑
  6. ライブ開始

ざっとあげただけでも、これだけの段階を踏む。

ここでは、グッズの売り方について見る。

グッズの売り方について

僕が伺ったライブでは以下のような工夫がなされていた。

1. サイリウムのような光るアイテムのみを通販で販売

2. Tシャツなどの他のアイテムは、会場限定で販売

この販売戦略は実に面白いのだが、普通なら売れることがわかっている商品を出し惜しみすることはない。

なぜならば、AAAのファンたちはそのツアーのライブTシャツを着てライブを楽しみたいと思っているはずだからだ。

売れることは間違いない。

ではなぜネットとライブ会場をフル活用して、グッズを大量に売り捌かなかったのだろうか。

僕は、目先のカネではなくAAAというブランドを高めるために行った戦略だと考える。

上記の通り、今回のAAAのライブTシャツを入手することは困難を極めた。

気が遠くなるような長蛇の列が畝り、人気アイテムは完売したそうだ。

AAAおばさんは諦めたらしいが、グッズを手に入れたいガチ勢はなんと朝7時から並んでいたよう。

そこまでの価値を調整されたTシャツは、持たざるファンからすると渇望の対象なのである。

そのようにグッズをあえてプレミア化させることで、AAA愛を育てているのだと考える。

演出について

DVDではみたことがあるが、ドームレベルの大きな会場では、巨大なディスプレイにパフォーマーがリアルタイムで投写される。

席番があまり良くなかった僕たちは、そのディスプレイを主に視界に入れてライブを楽しんでいた。

ドームならではの、それ以外にも他にしむことができる工夫がなされていた。

それがこのアイテム。

PENLIGHTと呼ばれているようだ。

もちろん、AAA大好きおばさんは事前に準備して会場入りしている。

これが入場の際の画像なのだが、AAA特性ペンライトを持っている人は入場の際、この小槌のようなプラスチックの塊に本日の発光アルゴリズムを注入する。

そしてこのペンライトが、曲の種類や曲調によって色が変わるのである。

ふと我に返って周りを見渡すと、時折見せるファンたちのペンライトの輝きがとても美しい。

これは現代のテクノロジーが織りなすアートといっていい。

AAAおばさんたちが喜ぶポイントをしっかり抑えているなと感激した次第である。

また、メンバー6人それぞれにテーマカラーがあり、その色をペンライトで灯すことで自分が誰推しなのかを表明することができる。

こちらもメンバーに対して、暗に自分がファンだということをアピールする事ができる点が、「うまいなあ」と感想を抱いた。

ファンの年齢層について

最後に、AAAのファンについて抱いた所感を報告。

男女比率

男女の割合は、男が2~3割・女が7~8割。

まあ、アイドルグループとして妥当な数字である。

年齢層

男性は10代から20代前半までの若者のみ。

染髪している男性が多く、ファッションセンスが高くおしゃれ人が多く見受けられた。

女性は10代から40代くらいまで幅広い。

高校生からガチのおばちゃん世代まで、厚い層に支持されているようだ。

二人組の若い女子ペアも多く、可愛い子もまあまあ居た印象である。

声掛けをする口実としては悪くないのではないだろうか。


アイドルのマネタイズや、ファンビジネスの片鱗を伺うことができた。

AAAおばさんの話を聞くと、AAAのために1年あたり10万円出費することは普通らしい。

衝撃を隠しきれない、ファンビジネスの実態に空いた口が塞がらなかった。

明日も更新するから、待っててちょ。

Adios.