# 渋谷ハロウィンから見えた、人々の狂喜について

ハロウィン前の週末ということで、渋谷に多くの人が集まった。

本記事では10月26日(土)をハロウィン前夜と呼ぶことにする。

僕は、某腰の怪我でその地には赴いていなかったのだが、SNSで盛り上がりの様子を見ていた。

眠りに落ちて朝、ニュースを見ると渋谷ハロウィンのトピックが上がっている。

1夜にして起きた渋谷ハロウィンの狂気について考える。

ハロウィン前夜に何があったのか?

毎年恒例のハロウィン問題としては、ゴミの不法投棄や痴漢、盗撮などが上げられる。

それらも十分に問題であるが、もっとまずいことが起きていた。

警官にイキってしまう若者

理由は全く推測出来ないのだが、ハロウィンでパトロールしていたパトカーに対して威嚇する若者が1人。

荒ぶる怒りを言動と態度に乗せて警官にぶつけていたり、パトカーのドアを外側から開閉している。

普通に公務執行妨害でアウトな感じでしかない。

100歩譲って、中学生ならまだ可愛く見える。

だがしかし、僕には彼が一端の若者に見えた。

ここが東京の一区であることを忘れてしまいそうになるほど、その光景は治安の悪そうな田舎と変わらなかった。

路駐してある自動車を薙ぎ倒す若者

このニュースが一番意味不明で、理解できなかった。

路上駐車してあった軽トラックを薙ぎ倒して、ウホウホしている男。

余裕で器物破損の罪には問われるだろうし、軽トラックが動かなかったら営業妨害レベルの迷惑。

当然ただでは済まない。

警察にイキってしまう若者に関しては、警察に何らかのトラウマを持っているという理由があるのかもしれない。

確かに、ときに警察も正義を振り翳すことで人々の悪意を受けることがある。

だが、この上裸の男はどこにでもいそうな感じである。

ハロウィンの狂気が作り出した化物だとしたら、ハロウィン文化を醸成してきた日本は、ハロウィン前夜に起きた事実を受け止めるべきだろう。

ハロウィン文化の遷移

そもそもハロウィンとは何なのか。

まずは起源からお勉強。

ハロウィンの起源

起源は、古代ケルト人のサウィン祭りだと言われている。

サウィン祭りは11月1日。

その前日に10月31日に、死者(祖先)の霊が家族を尋ねる。

それと同時に、悪意のある精霊や魔女もでてくるため、身を守るために仮面を被っていたのだという。

それに肖って、子どもたちが魔女やお化けに仮想して近所の大人たちに交渉を仕掛ける。

「Trick or treat. (お菓子をくれたら、悪戯は見逃してあげる。)」

お菓子をあげるか、悪戯を受けるか、大人たちはどちらかの不利な選択を迫られる。

もともと、そのような文化的背景があるようだ。

日本のハロウィン文化の醸成

日本のハロウィン文化の起源は東京ディズニーランドにある。

1997年に「ディズニー・ハッピー・ハロウィーン」のイベントが介されたことが皮切りとされる。

加えて同年に、神奈川県川崎市のJR川崎駅前で行われた「カワサキ・ハロウィン・パレード」も大きな影響を与えたであろう。

日本にとってハロウィンとは、元々が外来のもので、ディズニーランドの集客戦略のイベントとして起用された事が起源になる。

その後ユニバーサル・スタジオ・ジャパンもハロウィンイベントを打ち、菓子メーカーもハロウィン商戦に参入したことにより、日本でハロウィンの知名度が上がっていった。

ハロウィンの仮装に関しては、魔女やお化けがメインであるはずだった。

今日の日本ではなんでもアリのコスプレ祭りに様変わりし、毎年の盛り上がりには枚挙にいとまがない。

ただそれと同時に、毎年暴徒が出現し、社会問題になっていることも事実だ。

僕はこの記事を書くまで毎年逮捕者がでているとは知らなかった。


日本のハロウィンにおけるコスプレ文化は、外国人ウケが良い。

あれだけ若者がこぞってコスプレをして現場も、SNSも盛り上がるのだから楽しいイベントなのだ。

もちろん、心も身体も割とオープンになるこのイベントは、ナンパ師にとっても一大イベントとなる。

ただ個人的に残念に思うことは、犯罪はあかんということですな。

ハロウィン前夜に、僕は夜道をリハビリがてら散歩をしていた。

やけに騒がしいと思ったら、主人公の登場だ。

「Trick or Treat.」

わけも分からずに楽しそうにはしゃいでいる子どもたちに、つい遊んでもらってしまった。

この子どもたちが将来僕くらいの年齢になったとしても、楽しいハロウィンを過ごせるように。

そう願ってやまない。

明日も更新するから、待っててちょ。

Adios.