ようやく解禁しようと決心がついた。
実は僕は大学を卒業して間もなく、転職をしている。
親や上司、先輩などの“ありがたい”意見を薙ぎ倒して退職をした。
その際に、仲のいい友達の意見や金融日記、そして数多の新卒1年目退職実体験の記事にはお世話になった。
その恩を返すとともに、僕と同じような悩みを抱いている方の力添えになれば幸いだ。
僕が退職をした道標を此処に記す。
結構な月日が経った。かなり記憶の層が深くなってしまったが、覚えている範囲で書かせてもらう。
手続きとしては以下の通り。
退職の方法には大きく分けて2種類ある。会社の人と話し合って和平を結ぶこと。もう一つは禁忌とされる方法だが、音信不通で逃げ切る。
普通の人であれば前者の手続きを踏むし、後者はいろいろな悪影響が出るため、僕は前者をとった。
曲がりなりにも、こんな何もできなかった僕を採用してくれて、給与を払ってくれたのだ。
最後くらい逃げずに向き合うことが人としての礼儀だと思った。
退職のための最初の手順として、退職願を作成し上司に手渡しをする。
僕の場合、こんな感じで上司を誘った。
「少し踏み込んだ話しがあるのですが、
お時間を頂くことはできますでしょうか?」
よほど空気の読めない上司でない限り、二人きりになる時間と場所を用意してくれるはずだ。
それが難しいなら、上司がトイレに行った瞬間などを狙って相談するといいと思う。
十中八九、面談という名の足止めが入ることが予想される。
当たり前だ。新卒に辞められると会社的には痛手なのだ。
これを読んでいる新卒の読者様がどのような経路で内定を勝ち取ったのかは僕にはわからない。
ただわかっていることは、新卒を採用することはものすごくカネがかかるということ。
新卒採用にカネをかけたにも関わらず、会社のためにカネを稼ぐ前に辞められてしまうと、ただの赤字だ。
だからこそ、何が何でも絶対にに会社を辞めるという強い意志が必要だ。
この勝負は、実は新卒のほうが分が悪い。何故かと言うと相手が自分よりも長いこと生きている相手だからだ。
新卒僕
「僕は~がしたいから退職致します。」
中ボス、大ボス
「それええな!うちの会社でやってみたらええやん!」
新卒僕
「それはいい話ですね。しかし、僕は今すぐやりたいんです。」
中ボス、大ボス
「なるほど。今すぐやりたい理由を教えてください」
新卒僕
「(クソっ。今の業務がやりたくないなんて言えない。。)」
こんな感じでうまいこと丸め込まれた。
僕もこんな茶番に付き合っている暇はない。
最終的には、身内ネタを使って乗り切った。そもそも、会社をやめることに関してロジックは必要不可欠ではない。
大事なことは、退職するという結果を手にしたかどうか。できれば早ければ早いほうがいい。
ダラダラこんな事をしているとボスの思う壺で、退職の意志が徐々に削がれてしまい、掲げたはずの退職の意志がネジ曲がってしまう。
退職することが決まった以上、あとは鬼事務的に退職日を人事と相談して決めるだけ。
有給休暇がある人はそれを有効活用して退職日を設定することが望まれる。
人事に退職理由を聞かれるかもしれないが、必ずしも真面目に答える必要はない。
会社には色んな人がいる、と僕は思っていた。
中ボスからは
「これから君が進む道は茨の道だよ。まあ、せいぜい頑張ってね。」
と言われ、
大ボスからは
「この会社をやめた人が、もう一度雇用してほしいと脛を齧ってくるパターンが多い。本当に辞めたら後悔するし、そのときはもう手助けできないぞ」
といわれた。
こんな言葉をそういえばかけられたなあと、今久々に思い出した。
この人たちは転職経験がない、もしくは僕が行こうとしている業界に属したことがない人達だった。
そんな人達のアドバイスや苦言など、聞き耳を立てる必要などないのである。
実際僕は、退職して幸せを感じている。
進んだ道は茨の道だったけど、棘が刺さり続けても進みたいと思う世界だったし、前の会社の脛など思い出す暇もなく忙しかった。
退職後にはカネの問題で苦労はしているが、本当に後悔はしていない。むしろ、あのタイミングで退職して本当に良かったとすら思う。
親や親戚などの世間の目は必ずしも優しくはないが、その人たちが僕を養ってくれるわけじゃなかったからなんとも思わなかった。
自分の人生は自分で切り開くしかないのだ。
ねだるな、勝ち取れ、さすれば与えられん。
明日も更新するから、待っててちょ。
Adios.