僕はかつて、自動車に乗っていた。
自動車免許証を取得し、自動車を運転する。
いつでもどこにでも行ける、夢とカネが積まれた車を手にした事がある。
実際、車は便利だった。
友達と遊びに行くときも、祖父母のお見舞いに行くときも、自分のペースで目的地に向かうことができた。
バスが嫌いな僕にとって、まさに神機であったのだ。
だが、見落とせない点が1つある。
どうしようもなくカネがかかった。
そして車がカネを産まない、ただの負債だと知った時、売却する志を立てた。
車を持つことに関して、考える。
勤め人になるために、車が必要だったからである。
なんと、スーパーど田舎の現場に配属されることが決まってしまった。
新卒の企業で想定される給与が高かったことから、自動車を購入し維持することも可能であったため、車を購入する事を決意。
そして、家庭の事情もあって普通自動車のアクア
を購入。
アクアを選定した理由は以下のとおり。
モノは、時に僕たちの資産を蝕む。
それも、ただ持っているだけなのに。
この最たる例だと、自動車である。まじで金食い虫。
貧乏人の敵と言っても過言ではない。
保険料や駐車場代などの費用がかかってくるし、このどれもが抜けない。
かつて、車を乗っていたときの数字を見ながら解説する。
事故を起こしてしまったときに、自己資金であてがうことができない事ができないため必要。
選択プランによっては価格をもっと下げることができたと、車を手放した後に知った。
車を停めておくために必要。
ど田舎のくせに、アパートの目の前の駐車場は物件とは別契約。
それもかなり高額で、競争のない世界の傲慢さを思い知った。
車を動かすために必要。
時期によって結構提示価格が変わる。
自動車を持つだけでかかってくる税金。
車種によってそのウェイトは異なる。
オイル交換や洗車に充てるため必要。
当時は、アクアを乗り潰すつもりでいたため、必要最低限のメンテナンス費用は出そうと考えていた。
家庭の政治的な理由もあり、親ローンを組んだ。
毎年の返済が条件。
金食い虫の代表選手である自動車。
実際の数字として僕は、1年で50万程度のカネを溶かしていた計算になる。
新卒の若造にとっては、とても大きな数字。
車が必要だとわかっていても、都会で電車や自転車通勤をしている友人が羨ましかった。
自動車税は払わなくていいし、定期を支給されるから、休日もカネを掛けずに移動することが出来る。
そんなこともあり、最後には売りに出した。
安くても良いから、手放したほうが経済的にいい効果を得られる結論に至ったのだ。
理由は、車が大きすぎるランニングコストだから。
ど田舎を飛び出して都会に住むことで、僕は移動の選択肢を増やすことができた。
そう。公共交通機関のバスや電車だ。
それらの公共交通機関を利用するときには、車とは異なり小金は必要である。
しかし、トータルでみても1年で50万円、1ヶ月で4万円の出費は絶対に有り得ない。
カネ以外でも、車のコストは存在する。
運転中は手でハンドルを握り、目視をしながら、足でアクセルを踏まねばならない。
どこにでも行ける自由を手にする代わりに、移動の際の自由が無くなる。
つまり、自分が運転しなければならないゆえに、時間という資産を消費することになる。
これがかなり大きかった。
車はやっぱり便利だし、運転することは楽しい。
これはやっぱり間違いない。
ただ、毎日必要なものではないから手元に置いておく必要はないと思う。
カーシェアサービスも普及しているし、旧来のレンタカーのサービスを使う事もできる。
田舎に住んで車を持つよりも、都会に出て電車で移動したりするほうがコストは掛からないから満足している。
車を持っていても、女の子にモテるわけじゃなかったし、僕は今でも必要ないと思ってる。
車を持っていない人たちと都会で集まって、美味しいものを食べに行く生活のほうが10倍いい。
車はカネがかかるが持つか持たないかは自分次第。
なぜ自分が車を持つのかをしっかりと考えて、購入すべきだろう。
明日も更新するから、待っててちょ。
Adios.