カネの遣い方の話。
サウザーラジオでも挙げられていたが、人のカネの遣い方にケチをつける人が後を絶たないようだ。
サウザー先生は特に名言はしていないが、前澤さんのストラディバリウス購入の件でガヤを言っていた人たちの心理について、資本主義の視点から分析されていた。
自分の努力と成功の対価が正当に還元される資本主義に於いて、
「ストラディバリウスを購入するカネがあるならば社員の給料に反映せよ」
という、株式会社ZOZOの社員でもないネットの人たちのガヤ。
サウザーラジオの感想と、人のカネ遣いにガヤを言ってしまう人たちについて今一度考えたいと思う。
自分のためにカネを遣うということ
基本的に、僕たち勤め人階級の人の多くは自分のためにカネを遣う。
衣食住や交際費、交通費、通信費など、自分が生きていくことや、明日も元気に会社に出勤するためにカネを遣う。
当たり前であり、基本中の基本である。
前澤さんにガヤを入れているネットの人も、もちろん自分のためにカネを掛けていることだろう。
美味しいものをたべて、iPhoneで連絡をとって、友達と遊ぶ。
おそらくこのカネ遣いを、逆に前澤さんのような第三者に指摘されたらさぞキレるだろう。
そして間違いなく、こう思うはずである。
「ヒトのカネの遣い方に対して、なぜ文句を言われなければならないのか」
そういう前提があって、この発言が出てくるのは茫然自失である。
他人のためにカネを遣うということ
自分のためではなく、全く血が繋がっていないような、友人でもないような人にカネを遣う人がいる。
その大半が主に事業家である。
例えば、人に住まう場所を貸すために家を買うのだ。
もちろん自分が住むために買うのではない。
他人に住まいを提供するために家を買い、住人になって貰う代わりに対価として家賃をいただく。
他にも、人々が快適に移動できるようにとバスを発注する。
もちろん、とてつもない額だ。
人々を目的地まで乗せる代わりに、乗車賃をいただいてバスの発注代を回収する。
このようにして、自分ではなく会ったこともないような人のために、自分のカネ(厳密には法人で運用しているカネ)を遣う人達がいる。
他人のために善行をやっているにもかかわらず、資金繰りが失敗すれば財産を失うリスクをとっている。
もちろんビジネス視点ではなく、自分がやりたくて他人にカネを使っていることもあるだろう。
子育てがその一例だと思う。
上記の例だとネットの人はあまり大声を上げたりしないのだが、どうやら成り上がりの金持ちが、個人的に他人のためにカネを遣うことがどうしても許せないようだ。
隣のカネが黄色く見えてしまう
例えば、同じように大金を叩いて誰かのために遣う人が居たとしよう。
その人がそもそも成金じゃなかったら、ネットの人たちはどう反応するのだろうか。
レペゼン地球の1億円プレゼントキャンペーン
好きなことで生きていく。のどうがでバズったDJ集団・レペゼン地球が、広告キャンペーンの一環として以下の企画を行った。
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— DJ社長【レペゼン地球】 (@DJ_Shacho) July 25, 2018
どこからどう見ても、他人のために家を貸したり、バスを回したりする前澤さんのような事業家である。
しかし、この企画に関してはほとんどの人が納得しているように見える。
文句を言う要素がない。
何故か。
成金とはかなりイメージの遠いキャラクター設定だからだと思う。
そもそも、DJ社長は借金まみれで帰る家もない状況で暮らしていたことを赤裸々に語っているし、明らかに成金の匂いは漂っていない。
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だからこそ、良い行いをしようとする成金がすごく頭に来てしまうのだろう。
他人の悪口をい吐いたところで、自分はカネに恵まれるわけじゃない
結局の所、どれだけ成金に文句を言おうが、その人の行動を変えることはできない。
そして、そんなことをしても僕たち貧乏人は貧乏から脱することはできないのだ。
文句を言うくらいであれば、他人のために何かをするクセをつけよう。
ゴミを拾うでもいいし、誕生日プレゼントを買うでも良い。
ガヤで自分や他人、そして世界を変えることはできない。
僕も貧乏人だから、他人が成金であることを羨ましいと思う。
僕もそちら側に行ってみたいと。
だからといって、匿名アカウントで社会主義的な主張をしても全く意味をなさない。
人のためになるような情報を発信したり、商品を作ったり、口じゃなくて手を動かさないと何も始まらない。
明日も更新するから、待っててちょ。
Adios.