今、世間はお盆で、高校生は夏休みだ。
受験生はこの夏の過ごし方によって進路が決まると、諸先生方に言われているかもしれない。
この夏の終わりにかけて、毎月模試を受けるようになり、その結果に一喜一憂して1月のセンター試験。それぞれの大学の二次試験を迎える。
僕もその一受験生だった。
そして、自分が納得できる結果を手にすることができた。今から思うと、その結果よりももっと大きなモノを受験勉強を通じて得ることができた。
昔話を紐解きながら、今の僕に活きる受験勉強で得たものを語る。
目標を達成するために
目標:国公立大学入学
僕には、どうしても国公立大学に入学する理由があった。それは、外的ではなく、内的モチベーション。自分の心のそこから湧き出るヤル気である。
ヤル気は十分だったが、目標を達成するためにロードマップを作る必要があった。
現状を鑑みて、作戦をたて、実行するロードマップを。
1. 現状把握
僕の家は貧乏だ。僕もバイトできなかったから貧乏人。受験に特化した塾に通うことは現実的ではなかった。加えて、入学した学校の偏差値が50を切っている。
これは高校受験のツケが回ってきたのだ。いまの高校の水準を変えることはできない。
まあ高校受験真っ只中の僕が、3年後に国公立大学に立ち向かうなんて思いもしなかったから、昔の僕を責めることはできない。
以下、現状の把握。
- 貧乏人
- 塾に通うことができない
- 高校の偏差値が50以下
- 国公立大学の入学者が学年の1割以下
- 僕の学年の順位は半分以下
この環境の中で、自分の目標を達成するためには、普通の生活をしてはだめだという結論に至った。
じゃあ、どうしたらいいのか?
本当は、先輩方の成功体験を参考にして(パクって)努めるべきなのだが、そのロールモデルはなかった。
なぜならば国公立大学に合格するような先輩は皆、進学に特化した塾に通っていたためである。
僕はその専門家のサービスを受けることなく、目標を達成するための戦略が必要だった。
2. 戦略を立てる
普通に考えて、このまま普通に高校生活を過ごしていたら、僕の目標が達成することはない。
つまり、普通に学校に通って先生の話を聞いていたらダメだと言うことだ。
僕が考えた戦略は以下の通り。
授業の予習を前日に自力で済ませて、
授業中は内職をする。
使えるものは全部使うために、この戦略を採用した。高校の授業の中にも、大学受験に必要のないくだらん授業はたくさんある。
そういう授業の予習は前日に済ませておく。そして、必要なところだけ話をきく。
そうすることで他の授業の宿題や、単語の暗記などの自分の勉強に時間を充てることができる。
3. 実行する
こんなことをしていたら、先生に怒られると思った人もいるかもしれない。
だが実際は怒られるどころか、力を添えて頂くことができた。
僕には目標があることやカネがないことを説明すると、ほとんどの先生が納得してくれたのだ。
まあ授業には出席しているし、授業を妨害しているわけではないし、テストの点数も取れるようになったから、否定する理由もない。
加えて、僕は運が良かった。先生方がヒマなのである。
進学校の昼休み放課後は、受験生が先生に張り付いていてなかなか質問することが難しい。
それに対して、僕が通っているのは偏差値が50もないような高校。職員室の前に生徒が並ぶようなことはあり得なかったため、僕は先生たちを独り占めできた。
受験勉強を通じて得たもの
結果的は、志望校には手が届かなかった。
だが納得できる国公立大学にへの切符と、自分の人生を捧げて1つの目標を達成する成功体験を得た。
今からだから言えるが、この生活はかなり辛いものがあった。
こんな破天荒な生活を送り、目標を手にするためには、高校生でしかできない青春を捨てなければならなかった。
もちろん僕には高校の友だちなどいない。授業と授業の休み時間も、昼休みも、席が近い人と話すことはなかった。
話して仲良くなってしまえば、僕は目標を達成できないと確信していたから。
当時のクラスメイトと楽しくやっていたら、この目標は達成できなかったと思うし、この大きな成功体験を手にすることはできなかったと振り返る。
とにかくやり続けた高校生活。部活動も交友も、ありとあらゆる物を削って手にした成功体験。
この経験が今の僕のバックボーンである。
挑戦することの面白さと、貧乏人として、何事に関しても費用対効果を考え始めたのもこの受験勉強がきっかけだ。
まあ、こんな生活を高校生からしていたから、童貞期間が長引いたことは言うまでもない。
明日も更新するから、待っててちょ。
Adios.