僕たち勤め人は忙しい。
明日もオフィス行けるような体力を残しながら、日々を過ごさなければならない。
もちろん学生の頃とは異なり、時間と体力には制約があるのだ。
引越し・女修行・スーパーボスとの出会いによって、僕の考え方が大きく変わった。
その上で、プライベートな時間は付き合う人を選ぶようになった。
そして先日、久々に大学のよっ友から連絡が来た。
よっ友とは。
街中などで遭遇したら「よっ」と軽く挨拶を交わすが、それ以上の付き合いはない、という程度の友だち関係を指す俗な言い方。特に大学生の学内生活の話題において言及されやすい。
引用:実用日本語表現辞典
キャンパスで顔と目線が合致すると「おつかれ!」と言い合う程度の仲の顔見知りを指す。
そこで感じた僕の変化と、何も変わらない感じのよっ友の友人。
社会人にとっての、人との付き合い方を考える。
さて、かつてのよっ友からの連絡である。
友達が少ない僕からすると、こうした連絡は嬉しい限りだ。
内容を伺うと、どうやら僕に会いたいようである。
なるほど。嬉しい。
でも内容を窺う限り、僕が赴かなければならない感じだ。
僕「???」
ちょっと待ってくれ笑
このよっ友は、僕が以前住んでいた街に在住しているとのこと。
そして僕がもう一度帰ってくることを読んでおり、その際にご飯に行きたいとのこと。
ここで彼の発言に疑問を抱いてしまったので考える。
よっ友と僕の関係は今振り返ると、本当にテキトーだった。
お互い暇な時に連絡を取って、ご飯を食べに行くだけの関係。
深い話をすることもなければ、絆がある訳でもない。
だからこそ、僕たちは社会に出てから連絡を取ることがなかったのである。
100歩譲って、僕は彼の暇つぶしに付き合ってあげてもいい。
本音というと彼と時間を過ごすよりも、読書や勉強をしたいが。
文面を見る限り、彼が僕と会ってやりたいことはおおよそ推測できる。
彼は文面にて、現在経理の仕事をしており、職務内容がハードであるということを述べた。
ここで大切なポイントは、誰も聞いていないし、突っ込んでもいないということ。
結構なヤバさを感じてしまった。
よっ友がどれだけ仕事を苦しんでいようが、正直どうでもいいと思ってしまう。
ということで、彼はひょっとしたら愚痴を言いたいのかもしれない。
身の回りで生活しているような手の届きそうな人ではなく、数年連絡をとっていなかったこの僕に。
経理の仕事のキツさが、彼の身近な人(勤め人の同僚以外)に話せない内容だとは到底思えないのだが。
第一、就職したくないことを理由に留学するような彼である。
真意はわからないが、愚痴を吐きそうな匂いがしてもおかしくはない。
人として、他人のことが気になるということは往々としてあると思う。
例えば、大学を出た社会人たちが、OB会へ足を運ぶ理由の大半はこれだろう。
そして僕のよっ友も、僕のことが気になっているのだと思う。
まあそれはいいんだけど、それは面着ではないといけないことなのか。
仮に実際に会ってもいいけど、僕がカネを叩いて彼のもとに行くような仲ではない。
僕が彼に会って、彼の中の何かを満たすことができるかもしれない。
だが僕はどうだ。
カネと時間を失った上に、僕の人生に有益な何かを得られるのか。
いや無理があるだろう。
得られるものがあるかもしれないが、コストに見合わない。
親しき中にも礼儀ありじゃないけど、お互いがカネや時間的なコストじゃなくてもいい。
会って有益な時間を過ごしたいと思えない限りは、旧知のよっ友とは会いたいと思えないのだ。
よっぽど女修行をして、罵声を浴び続けたほうがマシである。
結果として、僕は彼に会うことを了承した。
なんと言っても、過去に嘗て食事をした仲だからだ。
ただ条件として、僕に会いに来るようにお願いをした。
僕は昔のように暇じゃないし、やりたいことがある。
何より、どうしても彼よりも会いたい人はたくさんいるのだ。
付き合う人と、付き合わない人を分別している。
男にも女にも安売りはしない。
明日も更新するから、待っててちょ。
Adios.