# 友達と2、3ヶ月同棲して気付いたこと

実は先日まで友人と同棲していた。

同じ屋根の下、友達と生活することは僕にとってはじめての体験だった。

同じ空間で寝泊まりする経験はもちろんある。

小中高大と学校の宿泊研修や、仲間内での旅行の一つのイベントとして楽しんだ。

だが上記はあくまでもイベントであり、日常的に行うことではない。

学生時代に友達が何泊もすることがあったが、これも連泊であって同棲ではない。

同棲ということは住むことであり、共に生活をするということである。

いい年齢を迎えた社会人の男が、ニートどもと同棲した感想を語る。

なぜ同棲していたのか

そもそもなぜ社会人になって、友達と同棲していたのか。

理由は、友達の困り事に対して手助けをするためだった。

今でこそかろうじて貧乏人生活を送ることができているが、かつて僕は超極貧生活を強いられるほどカネに困っていた。

友達との関係を維持するための交際費すら捻出することが難しいレベルのときに、彼らは僕を助けてくれた。

結構な額を奢ってくれたおかげで、僕はいまこうして生きているし、交友関係に満足している。

もちろん今まで奢ってもらった額のお返しは済んでいるものの、僕を救ってくれた恩をずっと返せずに居た。

彼らは生まれ育った故郷から東京に出てくるということで、一時的に居候してはどうかと提案した次第である。

同棲してよかったこと、わるかったこと

今までずっとひとり暮らしをしてきて、ある程度自分の中で生活ルールが確立されている。

合理的なこともだらしないことも、全て自分に帰ってくるところがひとり暮らしの醍醐味であると思う。

そこで生活する拠点は変わらずに、生活する人が増える。

もちろん、いいところも悪いところもあった。

わるかったこと

1. モノが定位置に戻っていないこと

僕は両親があまり好きではないのだが、その理由の一つとしてモノの位置をずらされるということがある。

実家で食わせてもらっていた頃、良心で僕の部屋を掃除してくれるときがよくあった。

その際、母上の才能が全力で発揮され僕の部屋がとても美しくなる。

そしてリノベーションの際に私物の所在がわからなくなるのだ。

彼らと同棲していてモノの位置が全く異なる場所に移動することはなかったが、必ずしも元の位置に戻ることもなかったことはストレスであった。

2. 生活リズムのちがい

今回の場合は、僕は社会人として朝早く起床して出勤する。

彼らは面接などのスケジュールに応じて生活リズムを変える。

これはひとり暮らしのときと比べて、ストレスがないかと言われると嘘になる。

よかったこと

1. 変化が見られたこと

僕の家に居候するということは、基本的には我が家の家ルールを守ってもらうことになる。

もちろん、全てを守り通してもらうことは僕は期待していなかった。

しかし、指摘したりしなかったりと様子を見ていくうちに変化していった。

一番うれしかったことは、鼾改善に前向きな姿勢を示し、取り組んでくれたことだ。

あまり関心のない人には絶対言わないが、僕にとって大切な友人だったからこそ、彼の鼾が深刻であることを伝えた。

僕は彼の鼾について2つの心配をしていた。

一つ目は、睡眠時無呼吸症候群である。

大きな鼾をかいていたと思ったら、突然無音になる特徴があった。

よくよく覗いてみると口も鼻も動かしておらず、呼吸を指定内容に思えた。

普通に考えて上記の病気の可能性が浮かんだし、心配になったのだ。

二つ目は、鼾によるモテスパイラルの停止である。

どれだけいい男であっても、普通に鼾がうるさくて女の子との別れが訪れてしまうことは往々にしてある。

彼も恋愛プレーヤーなのだが、まだ駆け出したばかりだ。

簡単ではないかもしれないが、どうにか直すようにと努めて欲しい。

そして彼は、アプリを使って自分の鼾を計測し始めた。

そのうち、直してくれると期待している。

2. 平日にブレストができたこと

仕事が終わったあとは、ひとり暮らしであれば普通は誰かと話すことはない。

だが、家に帰ったら

「ただいま」

「おかえり」

がある。

そして、お互いが今日のトピックについて話し、深掘りしていく。

これが何よりも楽しかった。

僕はブログを書きながら話すことが多かったから、テキトーにかえしていたのかも知れない。

本心はとても楽しかった。


もう彼らは、僕の家から旅立っていった。

それぞれの道筋を決め、各々の道をゆく。

いろいろ、言うことは言ってしまったけれど、いい経験をさせてもらった。

ありがとう。

最後に僕が好きな早稲田大学校歌の歌詞の一フレーズを紹介したいと思う。

集まり散じて 人は変れど

仰ぐは同じき 理想の光

引用:早稲田大学校歌

明日も更新するから、待っててちょ。

Adios.