東京に来てから、僕はほぼ毎日通勤電車に揺られている。
それは僕だけじゃなくて、都心に通勤している人は皆電車を利用する。
毎朝早めに起きて、会社で仕事をするために満員電車に乗り込む。
その光景はまるで、アウシュヴィッツ収容所行きの奴隷船だ。
皆がスーツを纏い、白シャツにネクタイで首を絞めている。
勤め人の制服を装備し、顔を下に傾けながら目を瞑る様は、奴隷にしか見えない。
そんなストレスフルな満員電車のストレスをさらに加速させるイベントがある。
電車の遅延である。
東京の電車交通事情について考える。
そもそも遅延とはなんなのかを知るところから始めよう。
2017年12月に国土交通省から「遅延の「見える化」を開始!」なる資料が公開された。
国土交通省のウェブサイトです。政策、報道発表資料、統計情報、各種申請手続きに関する情報などを掲載しています。 報道発表資料:遅延の「見える化」について - 国土交通省 - |
この報告書によると、遅延は大きく2つに分けられることがわかる。
一つは、10分未満の小規模な遅延である。
もう一つは、30分以上の大規模な遅延だ。
引用:遅延の「見える化」について: 資料 【機密性2】2:東京圏における遅延の原因について(10分未満の小規模な遅延/30分以上の大規模な遅延)
グラフを見ると一目瞭然なのだが、約94%の割合で僕たち利用者の原因で遅延が発生している。
特に、乗車時間超過とドア再開閉という項目には目を見張るものがある。
小規模な遅延の過半数の割合が、1本遅らせることで遅延起きない要因となっている。
要は、僕たち電車ユーザはクソだということ。
更にいうと、ひどいところでは小規模な遅延が11日以上も続くことがあるというのだから、二の句が継げないのも無理はない。
引用:遅延の「見える化」について: 資料 【機密性2】2:東京圏における遅延の原因について(10分未満の小規模な遅延/30分以上の大規模な遅延)
最も多くの割合を占めている項目が約43.6%で自殺である。
全く迷惑な話だ。
線路に飛び出て自殺することで、不特定多数の人の時間を30分も奪うわけである。
気になる自然災害による大規模な遅延の原因が約6.3%。
そもそも台風や大雨、大雪は1年に何十回もやってくるわけではないから妥当な数字だ。
また、鉄道会社の原因で大規模な遅延が発生した割合は約23%。
小規模な遅延と比較して、約4倍ほど割合が上がっているため、ここは数字改善に取り組んでほしいと思う。
東京に来てからも、地方にいた時も、遅延が起こることは変わらない。
ただ、頻度と遅延による被害は全く異なることに気がついた。
数字で見ると凄いのだが、基本的に遅延していない日が少ないくらい毎日遅延している。
だが僕は、この事実をつい最近まで知らなかった。
その理由が、東京の電車は2.3分間隔で発着しているからだ。
つまり、遅延していようがしてなかろうが、よっぽどの大災害が起こらない限り何も考えずに乗車し、目的地に赴くことができるからだ。
ぶっちゃけ、東京に来てからは電車の時間を調べていない。
それくらい、本数が豊富である。
地方は都会と比べて遅延が起こりづらい。
基本的に時間通りに電車がやってくる。
乗車人数も、東京都比べてだいぶマシである。
ただ、各駅停車の本数と同じくらい快速電車が走っているという事実は見逃せない。
つまり、遅延が起きてしまうと快速電車に乗れず、待ち時間を強いられてしまうことがある。
これは結構ストレスだ。
それでも、東京で臓器が圧迫されるレベルの満員電車に乗るよりはマシである。
地方の電車は席数も多く、通勤で座れる確率も高い。
電車の遅延にイライラいしない方法は一つしかない。
電車に乗る時間減らすことだ。
本来ならば、毎日電車にのることは避けたい。
僕は以前、通勤は自転車、休日や飲み会のときだけ電車を利用する生活を送っていた。
今となっては昔の話ではあるが、とても快適であった。
電車を毎日乗らなくても良い生活を実現するためには、職場から近い場所に家を構えるか、繁華街の近くに部屋を借りてなるべく電車を利用しないように工夫するしかない。
もちろんそれなりにカネがかかるが、一度満員電車通勤を経験するとカネを払う価値があると思える。
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誰でも満員電車は大嫌いだ。
遅延を経験するともっと嫌になる。
であるならば、僕たちは遅延しないように務めるべきなのではないだろうか。
東京であれば、駆け込まなくても3分後には電車がやってくる。
ほんの少しの我慢が、不特定多数の人のストレスを軽減につながる。
誰もが駆け込み乗車常習犯のポテンシャルを秘めているからこそ、今一度気をつけて生きていきたいものだ。
明日も更新するから、待っててちょ。
Adios.