僕たちはどれだけ神に抗ったとしても歳を召す。
女は若さを失い、輝きも淀む。
男は元気を失い、目の輝きも淀む。
それと同時に人生の歴史を多く刻む事から、年下の若者にちょっと偉そうにしてしまうおじさんは少なくない。
所謂おじさんトークをしてしまったり、態度を大きくしてしまう人も少なくはなかろう。
様々な現場を経験すると、おじさんの見た目していても謙虚で面白みがある人もいれば、Twitterにいる感じの口だけおじさんの人もいる。
IT業界における優秀なエンジニアと無能なエンジニアについて考える。
エンジニアとしての優劣を決めるものは2つあると思う。
一つは、Larry Wallという方が定義された、プログラマの三大美徳を体現していること。
もう一つは飽くなき進取の精神を抱き、知見の拡大に勤しむことだ。
具体的には最新の技術を追求し、自分の手でプロトタイプを作り上げる事ができる人だ。
IT業界の現場では、常に「宅建より物件」という言葉の意図が求められる。
資格云々よりも、ものを作る技術力のほうが重宝される。
プロトタイプを作り上げることは簡単ではない。
何百何千というエラーと睨めっこして、時には設計段階からやり直す地獄の作業を繰り返すことだってある。
その苦しみや困難を乗り越えた経験の数が、他者から見た優秀さの指標になる。
「この人なら、なんとか一緒にものを作ってくれそうだ」
こういう感情を仕事仲間と共有出来たならば強い。
故に、新しい技術を学習しプロトタイプを作る経験が多ければ多いほど優秀だ。
しかしエンジニアたちは、全員が全員意欲的ではないし、読み書き・そろばんレベルの最低限のことしか出来ない人もいる。
人に聞いてばかりで、エンジニアのくせにgoogleを使いこなせないポンコツもいることも事実である。
進取の精神を備えているエンジニアが優秀なエンジニアだと申し上げたが、その心を持ち合わせていないエンジニアについて語ろうと思う。
具体的には以下の特徴があると思う。
まず、メインで使っているブラウザーがIEであるということはやばすぎる。
IE以外のブラウザを利用したことがない人にとってはこのヤバさはわからないかもしれない。
「何をするにも不便である」という事が特徴の一つとして挙げられる。
動かないJavaScriptがあったり、そもそも他のブラウザよりも動作が遅く、何よりUIが悪い。
Web開発を担っているエンジニアであれば、IEのDeveloper Toolを使って開発なんてやってられない。
現場にたまにいる、時々キーボードを見ながらタイピングをするおじさん。
案の定、びっくりするほど仕事が遅い。
最近は、なるべきタイピングせずにコードを書いたほうがタイポも少なく、開発速度が早い。
予測変換に長けたテキストエディタや統合開発環境(IDE)を用いる現場も少なくない。
だからといっても、ある程度タイピングはできないと生産性が上がらない。
一番これが致命的。
プログラマかどうかに関わらず、ググれない人はマズイ。
工場の身体を張る技術ならまだしも、プログラミングに関する情報は常にネットに上がり続けている。
昔は個々人が技術ブログを運営して、躓いたことや悩んだことを共有していた。
今ではQiitaなどのサービスに投稿するエンジニアも増えてきて、巨人の肩に立つことができる時代である。
グーグルの検索窓に適切に困りごとを打ち込めば、その解決方法に出会うことができるのだ。
しかも人の時間を奪わなくても良いというメリットも有る。
わからないことでの相談などの、仕事で話し合いが減れば減るほど無駄な時間が減り、生産性が上がる。
なんとかして自分一人で解決策を見出そうとする意識は、「わからないことが合っても最大限自分で努力する」という意識に変わり、自責マインドが醸成される。
僕もこれに関しては、めちゃくちゃ先輩にお叱りを受けた。
とはいっても、人に聞いたりすることはある。
だが、人の時間を奪っているようなエンジニアである。という意識は忘れてはならない。
明日も更新するから、待っててちょ。
Adios.