世の中にはハイスペと呼ばれる男が存在する。金にも女にも困っラナイ人生を送りながら、今のところ独身として生きている貴族である。
- アラサー
- 高収入
- 高学歴
- イケメン
- マッチョ
婚活アラサー女子からすると、喉から手が出るほど羨ましい案件なはずだ。
そんな優良物件のバチェラーを求めて、全国津々浦々から集った、本気で結婚したい20~25人の女性がバチる。そんな強烈な企画が日本に上陸し、バズったのでありますな。
僕もその聴衆の1人として楽しませて頂いた。その感想を述べていく。
The Bachelorとは
20人程度の女性とハイスペック男が様々なデートを繰り返しながら、運命の女性を選ぶ企画だ。
期間は2~3ヶ月。女はライバルたちと共同生活を強いられる。スマートフォンをはじめ、外部との連絡を絶たれるそうだ。
男はバチェラー1人。それ以外は女しかいない現実離れした世界だ。そんな極限状態の中で、バチェラーを射止めるための様々な策略が渦巻く。
そんな過酷なこの企画の最も注目すべきポイントのひとつが、ローズセレモニー
と呼ばれる儀式だ。バチェラーが女性の名前を呼び、一人一人に薔薇を渡す。
薔薇を渡されなかった女性は、その場でバチェラーの元を去る。最後まで薔薇を受け取り続けた人がこのゲームの勝者だ。
女が男に困る世界。それがThe Bachelorだ
美女は言葉にするまでもないが、そこまで可愛くない女性も、基本的には男に困ることはないと言っても良い。
全く顔の出で立ちが良くないのに、彼氏の列が耐えないような女を読者様も1度は目の当たりにしたことはあるのではないだろうか。
特に若い女は生きているだけで価値があるため、基本的に女が男に困ることはない。それは 、何もしなくても男からアプローチはあるからだ。
だがこのバチェラーという世界ではこれが通じない。男はバチェラーたった一人のみ。女が自分でアプローチしに行かなければ、バチェラーの中での印象がどうしても薄くなってしまう。すると、薔薇がもらえる確率は下がるわけだ。
僕はこの世界観に衝撃を受けた。なぜならば、女が嘘偽りなくバチェラーの隣の玉座を手にするために、あの手この手でアプローチをかけるさまが非現実的だからだ。普段、男を選ぶ立場の女が、男に選んでもらう立場に逆転する。まさに革命でありますな。
男より価値の高い女が絶対にしない行動がある。例えば、手紙を書き上げることだ。
今や、メールやラインでいつでもどこでもコミュニケーションが取れる時代だ。だからこそ、物質的な手紙の価値が高まった。
文章の内容もそうだが、レイアウトやデザインまで書き手のセンスや思い遣りが表現される。手紙を書き上げることは容易なことではない。
意中の相手だからこそ、時間をかけて便箋に思いの丈を綴り、封筒にとじることを苦だとは思わないのだ。
本気の炎に火がついた女がとる行動が、ノンフィクションで描かれている点が、リアルで面白くて大変参考になった。
本気の女をあしらう技術
バチェラーとして男に求められる素養の一つが、女を飽きさせない
ことだと僕は思う。
仕事ができてカネを稼ぐ真面目さと、女を愉しませるユーモアを兼ね備えている男が女に選ばれる。
モテるために必要な技術や、適切な作法の参考書は割と本屋さんに出回っている。だが、現実的なロールモデルとなる映像コンテンツが出回ることは少ない。
なぜなら世論のお客様は女性であり、女性の思い描く空想の男性像のペルソナをドラマは作り上げる。
だが、バチェラーは今を生きている人だ。TwitterやInstagramで検索すればフォローすることができる。
バチェラーの振る舞いに学ぶことは多い。
- 簡単に好意を伝えない
- 「何を考えているかわからない人」を演じる
1.簡単に好意を伝えない
この企画が進むにつれて、参加者の数が減る。つまり、バチェラーと女性の距離感が徐々に縮まる。その際に、女性の好意を大切にすると同時にまともに答えない場面が多々見られた。
女性はいつでも男の行動と言葉を求める。実際蓋を開けてみると、言葉は必ずしも必要ない。それは、必ずしも女性と付き合わなくてもセックスさせてくれる人もいることと似ている。
すべての要求を飲むような男を、実は女性は好まない。そういう、女に対して媚びない・引かない・省みない姿勢が、女の追いかけエンジンにガソリンを注ぐのだ。
2. 「何を考えているかわからない人」を演じる
人生において、簡単に手に入るものほどやりがいを見いだせないように、簡単に下僕にできそうな男に女性は興味を抱かないことを僕は知った。
バチェラーは優秀が故に、いろいろな女性に試練を課す。次のデート相手を女性に選ばせたり。トランプを引かせて運命を確かめたり。
女の想像を超えるアクションをすることで、「この人何を考えているのだろう」という一種のモヤモヤを抱かせることができるのだ。
これもまた、女の追いかけエンジンに拍車をかける。
結局、女を飽きさせないような男であり続けることが、いい男の条件なのかもしれない。
僕は此のような素人の恋愛物を女の子と語ることが好きだ。バチェラーは2週した。
だからこそ、適切なタイミングで適当な言葉を発するバチェラーを見ていて、ものすごく参考になると思った次第である。
明日も更新するから、待っててちょ。
Adios.