女の子に、生涯プレイヤーで居ることの面白さを教えてもらった話

あなたは今、何かにハマっているだろうか。

誰かに押し付けられたわけでもなく、己の内から湧き出る内的モチベーションに従って、好きなことをするような趣味をお持ちであれば、それに当たる。

僕の場合、これが読書だった。筋トレもそうだし、女修行などもこれに当たる。

▼ 本嫌いの読書童貞が、読書をするようになった理由について

僕の場合、読書や筋トレはやり続けた結果好きになった。だが、人がどのようなときにモチベートしたり、ヤル気がなくなってしまうのだろうか。

人のモチベーションについて、考察する。

ヤル気スイッチが点灯した女の話

先日、このテーマを考えるに値する、面白い女性と出会った。

  • 低スペ
  • 高卒
  • 元夜職

そんな彼女は刺激を求めているようだった。容姿はシコいく、セックスには困っていない。男遊びも、もう飽きたとのこと。

仕事が好きで、好きだからこそ、長期のお盆休みが暇すぎて退屈だったそうだ。で、読書を勧めた。

紹介した本は、『人生の勝算』。

[wpap service=”with” type=”detail” id=”4344031369″ title=”人生の勝算 (NewsPicks Book)”]

本の内容は斬新で少し難しいかもしれないが、使われている言葉や言い回しが優しく、読書初心者には一番適していると感想を抱いた本だ。

すると、彼女は実際に買った。貪るように本を読み進め、夜を明かしたという。

ここまでで、すでに僕は衝撃を受けていた。

学校で教科書を読んだことのない人が、本を買って、読み切ったことに青天の霹靂を感じたのである。
他にも幾度となく推薦図書を聞かれて教えてきたが、実際に買う人は居た。

だが、読み切る人は居なかったし、その感想を伝えてくれる人はもっと居なかった。だからこそ仰天したのだ。

僕は彼女のことを面白いと思い、追加で遊びを提案した。

分析読書である。具体的には、以下の通り。

  • わからない単語や言い回しや言葉遣い、ことわざや故事成語などを調べて、自分の読書ノートを作ること
  • 章ごとに筆者が何を伝えたいのかという要約を自分なりに作って、読書ノートに記すこと

分析読書とは『本を読む本』にて紹介されている読書法で、その書籍に関してより深い理解を得るための読書法である。

詳しくは、また読書感想にて紹介したいと思う。

[wpap service=”with” type=”detail” id=”4061592998″ title=”本を読む本 (講談社学術文庫)”]

この助言を彼女はで受け止め、ノートを買ってきたようだ。

いまは彼女の質疑応答に受け答え、僕も『人生の勝算』の理解をより深めているところである。

まさか女修行が、こんな知的な遊びに繋がると思っていなかったために、セックスよりもワクワクしている状況だ。

彼女が読書にハマっていった理由について

彼女は言った。荒れた学校に通っていたと。

義務教育の時代に、彼女が何をしていたのか、どんな学生生活をしていたのかは興味が沸かなかったから聞いていない。

ただ、先生の自己満の授業を聞くような聞き分けのいい子ではないことはわかった。荒れていたがために、先生も生徒にまともな教育を施さなかった様子は容易に想像できた。

以上を踏まえて、彼女の質問が特徴的なことに気づいた。

彼女はそれぞれの文節で読者が使う、言葉がわからないのだ。

「この言葉ってこういう意味であってる?」

この類が一番多い。

また、僕が彼女が何をノートに何を書いているかを聞くと、知らない単語をスマートフォンを片手に調べているという。

この学習熱心な姿勢は目から鱗である。

彼女は細かい単語の意味をすっ飛ばして、著者が伝えたいことの趣旨を一回目の読書で理解した。

次に、書籍の著者とより深く対話するために、散りばめられた未知の単語を既知の単語に変換する作業を行っているのだ。

1回目の読書で、著者の主張に対して共感することに喜びを憶えた。

2回目の読書で、未知のものを知ることの喜びを楽しんでいる。

まるで、覚えたての自転車をいつまでも乗っている子供のようだった。

人はいつ・何にハマるかはわからない

彼女を見ていて、僕は初心に還った。

自転車に乗れるようになり、隣町の隣まで自力で行けるようになったときの喜びを。

原付き二輪を買って、県を跨ぐような距離を自力で移動できるようになった喜びを。

その感動は、自分がやったから得られたものだ。今回、その感動を得たのは、僕ではなく彼女。

人生の主人公は自分だ。観客として物語をただ見守るだけじゃ、つまらないと思った。

僕も負けじと、「人生の勝算」を3回読んだ。


女修行の旅路にて出会ったある一人の女。その女に、挑戦することの喜びや学びを改めて教えられた。

「大事なことは、いつも女の子が教えてくれる。」

明日も更新するから、待っててちょ。

Adios.