僕は基本的に、占いやお御籤(みくじ)等の胡散臭い「お導き系」のコンテンツは信用しない。
初詣などのイベントなどで友人とお御籤を引いたりすることはあっても、その場の盛り上がり楽しむために乗っかっているだけである。
寝て次の日になれば結果を忘れてしまうたちだ。
先日スーパーボスの勅使に基づき、エムグラムなる性格診断アプリケーションを体験した。
スーパーボスによると、
「面白いからやれ。感想を伝えろ」
とのことであった。
実際に体験して学びがあったため、まとめたいと思う。
一年前に一度流行り、また今年になって話題になっているエムグラムとは一体なんなのか。
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体感としては、就職活動の時に何度もやらされた性格検査のようだった。
結果はこんな感じでアウトプットされる。
この結果と出会うまでには、100問を超える設問に答えなければならない。
さすが超正確さを追求するためにはある程度のデータのサンプルサイズは必要とするようである。
時間で言うと5分以上はユーザーに設問に答えさせるという試練を課す。
実際、この体験はまあまあきつい。
その辺のアンケートなら、500円以上のノベルティがなければやってられないレベルだ。
それでも皆、自分が知っている自分、若しくは自分が知らない自分を求めて設問に答え続けるのだ。
スーパーボスからの勅使である以上、ただサービスを楽しむわけにはいかない。
何かしらオリジナルの感想を具体的に説明しなければならない。
そんなプレッシャーを背負いながら、アプリケーションを終えた翌日に僕は驚いた。
いつものようにメールボックスを見ると、m-gramからのメールが届いている。
タイトルは以下の通り。
1つ目のタグ「#察しが良い」について深く知る。
脳死でメールを開封し、「#察しが良い」のタグについての説明を血眼で読む。
どうやら次のタグに関する説明は、明日にメールで届くようだ。
そこでふと思った。
自分からメールを楽しみにしていることが今までなかったなあと。
常日頃から僕のメールボックスは、楽●天やソフト●バンクなどの広告メールで汚染されている。
広告まみれの薄汚れたメールが来ることを全く望んでいないのである。
しかし、m-gramのメールは一味違う。
また明日のメールを待ち侘びてしまう自分がいた。
加えて、自ら進んでメールを開いて引き続きタグの説明を知りたいと、テキストを読みたいと思った。
スーパーボスとの仕事で、メールマーケティングを経験したことのある僕たちからすると、これは革命的な手法だったわけである。
もちろん、このm-gramにも開発者がいる。
開発者を雇う会社があり、このアプリケーションはおそらくRuby on Railsでできている。
ひょっとしたら、データ分析に関してはPythonに責任を委譲しているかも知れない。
つまり、それだけのプログラムを組めるエンジニアにPayするための課金のモデルがある。
それは、他の性格の分析レポートを提供することだ。
すべてのコンテンツは、大きく分けて4つに分類されている。
無料なのは、1. と 2. の途中まで。
そこからは課金コースだ。
此処まで出しておいてやっと課金を求める姿勢は、ユーザとして安心できる。
とてもうまいやり方だと思った。
貧乏人じゃなかったら、普通に課金したいと思った次第である。
値段は2,000円程度で安くはない。
ただ、分析されている以上、最後まで読みたいと思ってしまう。
きっとそれは自分自身じゃなくても、親しい友人の結果でも同じことが言えるだろう。
他人が魅力的であればあるほど、その魅力が形成された過去が気になる。
その魅力を通じて、どんな未来を切り開いていくのか知りたくなる。
自分であれば、どんなポテンシャルを持っていて、意外な自分の一面を知ることが出来るきっかけになるだろう。
人は結局、人のことが気になる生き物だと改めて実感した。
このアプリケーションは、ユーザが多ければ多いほど良いプロダクトになる。
なぜならば、ユーザの数だけデータが集まる。
そのビックデータを解析することにより、より精度の高い性格を診断することが出来るのだ。
無料でやってもらって全然構わないビジネスは強いよね。
明日も更新するから、待っててちょ。
Adios.