Categories: 恋愛

# バチェラーの破局から、愛し・愛され続けることの難しさを考える

先日、2代目バチェラーカップルが破局した。

小柳津さん「申し訳ない気持ちでいっぱいです」。
「結婚して欲しかった」 “バチェラー・ジャパン”2代目カップル、小柳津林太郎&倉... - ねとらぼ

日本全国の女性をはじめ、多くのバチェラーファンが悲しみの涙を流したことかと思う。

僕自身も彼らカップルを応援していた。

番組企画の延長線上とはいえ、人生の伴侶を見つけるというヒトの人生を大きく左右するイベントだ。

女性もそれなりの覚悟を持って応募してきただろうし、男性自身も生半可な気持ちでは、この長いプロジェクトには参加できないと思う。

壮大な旅の果てに結ばれたバチェラーカップルから、バチェラーという企画と、異性を愛し続けることについて考える。

ビジネス的な視点でのバチェラー

バチェラーの特徴として、参加者は一般人であることだ。

そして視聴者層は、若年層を中心にある程度認知度がある。

つまりバチェラーに参加することで、ある程度の宣伝広告効果が期待できるということだ。

将来のパートナーを見つけようが、見つけなかろうが、自分という商品を世の中に宣伝することが出来る。

そして、各々が抱えるビジネスにへつなげる導線を確保できる。

サンプルサイズこそ小さいが、2 / 2 の確率でバチェラーカップルが破局したとなると、どうしてもヤラセを想像してしまうことは無理もない。

今回の2人でいうと、およそ1年程度の時間を投資して1年後に破局することを想定。

その1年の費用対効果を考えると、たった1年で自分の名前が売れるのであれば参加することは間違いないだろう。

バチェラーの男性はともかく、女性に関しては何か特技がなくても参加することは出来る点から、コスパ最強である。

だからこそ、バチェラーの企画自体八百長ではないかとの疑念も拭うことは難しいのである。

愛することと、愛し続けること(ネタバレ含む)

愛と恋。そして運命。

特にバチェラージャパン・シーズン2の最終回は一つの恋愛コンテンツとしては、最高の仕上がりだったのではないかと個人的に思う。

自分と運命を信じ続けた女と、お互い追いかけ合うようなじゃじゃ馬な女。

物語の最後に、愛の本当の意味を噛み締めて、恋ではなく愛することを選んだバチェラー。

「choose me.」

で始まり

「choose you.」

で締めくくられたフィナーレは素敵だった。

そして、バチェラーの年齢はアラフォー。残った二人の女性の年齢はお互いにアラサー。

結婚するという年齢を客観視しても、違和感はない。

むしろ、妙齢であろう。

だからこそ、本当の愛を見つけたということも嘘ではないと思ったし、心の底から応援していた次第である。

だが、カップルが下した結論は破局だ。

バチェラーの元フィアンセは新しく別のフィアンセを探すか、また違う愛の形を探さねばならない。

その事実を僕たちは、鵜呑みにせずに自分たちの人生に活かすべきだろう。

「愛すること」と、「愛し続けること」

すごく曖昧だが、これは難しくないと思う。

一度だけ、男としての自分の魅力を女性に伝えて抱く。

いわゆる、ワンナイトという夜の営みもこれに含まれるだろう。

だが、愛し続けることは難しい。

これは、相手の異性をヒトとしての魅力で縛り続けなければならないということだ。

終わりはないし、常に向上心と好奇心を追求することが求められる。

恋愛工学的な知見で言うと、一人の女を愛するためには一人以上の女を追わねばならない。

これは過酷だし、普通ではないのである。

だからこそ、男にとってそれまでの労力を強いるだけの価値がある女性と出会う確率は低い。

ましてや、バチェラーのように仕事も忙しい男性は、一人の女性のために割り振るリソースが限られている。

確かに、バチェラーのある種特別な空間では女性と向き合うことに専念できたのかも知れないが、日常は必ずしもそうではない。

女より仕事を選択することがやはり多いはずだ。

どんなに運命的な演出で出逢い、ノスタルジックなフィナーレで結ばれたとしても、僕たちがヒトである以上、その結ばれたはずの紐は解けてしまうこともある。

愛し・愛され続けるということは、一人の男性・女性として、選び・選ばれ続けることでもあるのだ。


今回のバチェラーカップルの破局は結構残念であった。

シーズン1よりも結婚が現実的であったし、何より結婚したいと思っている人たちのいいロールモデルとして全うしてほしかったからだ。

幸か不幸か、バチェラージャパン・シーズン3も制作が決定した。

果たして、次に結ばれるバチェラーカップルは無事に結婚のピリオドを迎えることが出来るのか、楽しみである。

僕も人のことばかり気にしないで、棚に上げていた自分のことも今一度考えるいい機会になった。

明日も更新するから、待っててちょ。

Adios.

レダ