# 【過去の女との戦い】 玉砕に玉砕を重ねた初恋の女・A子

貴方は意中の異性に玉砕したことがあるだろうか。

昂る自分の気持ちを相手に伝えて、互いの気持ちを確かめ合う。

毎週放映されるドラマのように、その気持ちを伝える瞬間こそが最高潮にエモーショナルであり、人々の心を揺さぶる。

だが、必ずしも互いの気持ちが結ばれるとは限らない。

交錯して終わることもある。

この告白という行為について、考える。

中学時代の告白

女の子に気持ちを寄せたことは、いつのときだろう。

なぜだか分からないけど、クラスのあの子のことが気になる。

手を繋ぎたい。抱き寄せたい。
唇を奪いたい。俺のモノにしたい。

こんな気持ちによって思考回路が埋め尽くされる。

今からならわかる。

あれは最初で最後の恋だった。


僕は人生で1回だけ、玉砕覚悟の告白をしたことがある。

それは中学生の頃だ。

僕が在籍していた中学校は、学年で100人も居ないような小さな学校。

どの男がどんな女子とメールのやりとりをしているのかや、誰が付き合いそうなのかという噂がすぐに広まってしまう世界だった。

そんな学校の世界で僕は一人の女子に恋をして、告白した。

人生で初めての純粋な恋だった。

じれったい気持ちを押しのけ、決死の覚悟を決め、告白するスケジュールを決め込んだ。

それは、駅伝の練習が終わってすぐの時間。

校舎裏に呼び出した。

僕はマラソン部ではなかったが、マラソンチームに抜擢された。

本当は長距離を真面目に走ることは好きじゃないんだけど、先生や友人の誘いを断りきれなくて渋々参加した次第だ。

嫌いといっても、やるからには手を抜きたくない。

確か3キロくらいの距離を全力で走った後である。

練習後、休む間もなく、臭い汗と大量のテストステロンを撒き散らしながら、彼女と対峙した。

時間を作ってくれたことに感謝をし、告白をした。

回りくどい事は言わずに、「すきだ。」と伝えた。

結果は惨敗だった。

負けた理由

失敗でもなく、負けである。惨めに敗北を認めた。

理由は簡単。

彼女には、僕より恋愛市場における価値の高い男性が居たのである。

僕の告白が何事もなかったかのように、彼女はすぐさまボーイフレンドを作った。

今なら基本中の基本の常識ではあるが、当時の僕のには刺激が強かった。

つまり、僕は他の男に負け、彼女のポートフォリオの一齣でしかなかったのである。

彼女からすると、本命は僕より上の男であるから、僕が勝手に玉砕しても痛くも痒くもないのである。

主導権は完全に彼女が握っていた。

僕がその事実にたどり着いたのは、それから5年は経過していた時。

恋愛の主導権を握るということ

恋愛を主導権を握るか握らないか、主導権の有無を認知しているかどうかは大きな差を生む。

もちろん恋愛に関する気の持ちよう(マインドセット)に影響を与えることはもちろん、日常生活のパフォーマンスにも影響する。

告白して玉砕した中学生のあの後、僕はずっと悶々としていた。

人生ではじめての告白で敗北した理由を、ない頭をボロ雑巾のように絞り出して考えていた。

そんなことに思考の時間を使っているから、授業中も、塾の講義も、友達の話も頭に入らないし、寝入ることにも大変時間を使った。

そして、立ち直るのにも時間を要した。

もしあの時、自分も同じように恋愛の主導権を握れるポジションに立てていたらどうなっていただろうか。

告白するだけでは、恋愛の主導権を掴むことはできない。

この一連の玉砕から学んだことは、告白はあくまでも通過儀礼みたいなものであって、その行為に価値はないということ。

告白しようがしなかろうが、やり取りしている女の子が自分に気を引いているかですべてが決まる。

高校受験や大学受験はペーパーテスト一発勝負の世界だが、恋愛はそうじゃない。

毎日コツコツオナ禁したり、習慣的にジムに通いトレーニングしたり、地道な努力が実を結ぶ。

主導権を握るかどうかに関しても、告白したから掴むことが出来るのはドラマや漫画の世界なだけだろう。


事実として、中学生足りし頃の僕は彼女にアタックを仕掛けて撃墜した。

その行動に対して後悔しているかと言うと、全く後悔していない。

その何年後かにするであろう女修行の参考となるような、身をもって経験した濃いデータとして頭の中に残っていたからだ。

高校でそのことは別れ、大学に入学したあとに成人式で彼女と再会を果たした。

中学生の頃輝かせていた、あの笑顔は全然変わってなくて、素敵な大人の女性に様変わりしていたことが懐かしい。

いま、彼女は何をしているだろうか。

天真爛漫で前向きなメンヘラ要素0の素養が合ったことは間違いないから、ひょっとしたら結婚しているのかも知れない。

明日も更新するから、待っててちょ。

Adios.