このフレーズを聞いた時、僕の中で何かが轟いた。
まるで青天の霹靂のように、突然僕のココロの古傷を刳った。
「どうして愛しているのに、愛せないの?」
小学生のピュアな心を持った少年・少女からすれば、理解しがたい問題なのかも知れない。
好きでもない異性と恋愛をする。
好きだけど、愛せない異性と愛を育もうとする。
愛してるのに愛せない、男と女の関係について考える。
元ネタはAAAの50枚目のシングルタイトル。
ピアノのフレーズから始まるこの曲は、切なくて、やるせないメロディを成している。
もう元には戻れない2人の関係の様子を納めた歌の世界観は、未練でいっぱいの過去に囚われたままの二人を鮮明に描いている。
改めて歌詞を見ながら鑑賞すると、復縁は出来ないけど、もう一度やり直したい男と女の心情が読み取れる。
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どれだけ愛し合っていた過去も、思い出として僕たちの記憶に残るだけで、もう戻ることはできない。
この記事を読まれている方には、こんな経験をお持ちではないだろうか。
愛してるのに、愛せない。
ゴリ押しで付き合ってはいるけれど、性格も身体の相性も、どこか合っていないような気がする。
シチュエーションや場面など様々ではあると思うが、僕にはそんな経験がある。
可愛くないわけじゃない。
心が汚いわけでもない。
だけど、何かが足りない。
おっぱいや体の相性でも無い。
僕の何かを奪うような、愚劣な思考回路を持ち合わせているわけじゃない。
でも、彼女の気持ちには応えられない。
彼女と身体を重ね合わせても、気持ちは重ならないこの矛盾。
どれだけ彼女を抱いたところで、僕の気持ちは変わることは無かった。
彼女は彼女で、僕の心境に気づいていたと思う。
女の子はこの手の繊細な情緒の読み取りに関しては達人である。
でも、彼女のとっていた行動は僕に対するメールだ。
誰がなんと言おうと、女の子は行動が全てだ。
彼女は僕の気持ちとは裏腹に、僕を求めていた。
それが優しさなのか、少しだけ鍛えた身体なのかはわからない。
僕は彼女の答えのない問いに、形式だけの答えを用意するしかなかった。
僕を求める彼女を大切にしたい。
そんな気持ちはあるのだけれど、うまいこと気分が乗らない。
感情がもやもやしている。
それでも、ガールフレンドでもない彼女と会ってしまう。
もちろんセックスも楽しくないし、快楽もあまりない。
女修行も並行しており、なかなか新規とゴールできない最中だった。
オナ禁しているゆえ、性欲と精子は時間を増すごとに溜まってゆく。
だから生身の女で射精するしかないのだが、彼女とのセックスは心が痛い。
僕の気持ちとしては、セックスさせてくれる女の子に対して肉便器だなんて思いたくはない。
しかし、身体はどうしても彼女を求めてしまう。
男として太古から刻まれている遺伝子に導かれて、彼女に身体が欲情してしまうのだ。
今思い返すと、一番辛い時期だったと思う。
セックスには困っていないのに、心が満たされない状態。
まだ、オナ禁してセックスに困っている方がマシであった。
生身の女と寝ることがないから、一念発起でその状況を超克しようと全力をだせる。
しかしセックスに困っていない状況に一度陥ってしまうと、なかなか抜け出すことは難しい。
女性から、男としての自分を求められた経験がなかった僕にとっては、なんとか彼女の気持ちに答えたい一心で試行錯誤した。
体位を変えるだけじゃなくて、プレイの方法も変えた。
わざとぞんざいに扱うようなプレイも試した。
結局、僕の心が満たされることはなかった。
僕が出した答えとしては、彼女との関係を切ることだった。
もう、これ以上良心の呵責で苦しむことに終止符を打ちたかった。
恋愛工学的には、セックスに困っていない事がマインドセット的にはマズイことだ。
それよりも、他の女性の尻を追いかけられない男は、女性から非モテ認定されてしまうため、もっとまずかった。
童貞を卒業して間もない頃の僕の葛藤であった。
愛してるのに、愛せないのはもう懲り懲りである。
人生で初めてハマった恋愛の泥沼。
心と身体の違う要求に振り回された時期であった。
道端で女の子から罵られる事が可愛いと思えるほど、闇が深い。
もう二度とこんな思いをしないように、自分の気持に正直でいたい。
明日も更新するから、待っててちょ。
Adios.