僕は知らなかった。
女の子が思い描く男性の理想像と、心の奥底から求める男性像は違うことを。
その衝撃的な事実は、藤沢数希所長の著書『僕は愛を証明しようと思う』(以下、僕愛)を初めとしたコンテンツと、金融日記コミュニティの方々によって証明された。
巨人の肩に立ち実践を続けるうちに、僕も童貞を卒業し女の子と普通にえっち出来るようになった。
だがこれはあくまで男としてのスタートラインに立てただけである。
女の子を幸せにするためにセックスするための方法論のひとつだ。
何事もそうだが、1回勝つことと勝ち続けることは全く異なる。
自分の中でいいなと思った女性をキープする技術は、具体的に開拓されていないように思える。
目の前の彼女に対して、彼氏としてモテコミットする方法を考える。
渡辺くんの立ち振る舞いで悪かったこと
僕愛の冒頭。
主人公の渡辺くんには彼女がいた。
結果的には彼女の麻衣子に振られてしまうのだが、その敗因は他の男に負けたことである。
女性は一途で従順な彼氏を求める傍ら、常に理想の男性を求める探求者だ。
付き合っていようがいまいが、目の前にいい男が現れれば関係を築こうとする。
そのようなプログラムが遺伝子に刻まれているのだ。
案の定、渡辺くんは麻衣子のスマートフォンのロックを解錠してプライベートを覗き込む。
ほかの男性とのやり取りを発見し、怒りを覚える渡辺くん。
その事実を麻衣子に糾弾するが、逆に彼女の逆鱗に触れてしまう。
その後、クリスマスデートを画策するも麻衣子の心ここにあらずである。
非モテというレッテルを貼られた彼氏
このシーンは重要な示唆を含んでいる。
渡辺くんのクライアントであり恋愛工学の師である長沢さんの解説によると、一人の男としてやってはいけないことを指摘しているのだが、彼女の彼氏としての視点はない。
もちろん、男として、人として他人の許可なしに人のメールの履歴を参照することはやって良いことではない。
もうその時点でアウトなのだが、彼女の彼氏としての文脈で捉えるとまた異なった見方ができる。
捉え方として、カップルの契約を結ぶということは人としての信頼度に依存する点は見落とせない。
身体だけの関係が築かれる際には、男女の本能によって「イイ男」「イイ女」の検証が互いに行われるだけである。
その際に、女性側がクソテストと呼ばれる様々な足切り問題を男性に投げかけることは有名である。
カップルの契約(互いの人としての信頼に基づく契約)を結んでいるのにもかかわらず、その契を破ることは契約違反である。
契約を結んでいる当事者からすると、頭に血が昇るのもわかる。
彼女といい関係を保つために
さてこの渡辺くんは、本当に別れなければいけなかったのだろうか。
答えはわからない。
けれど、反省点は幾ばくかあるだろう。
彼女が初めて登場するシーンはメッセージの画面である。
分かる人にはわかると思うが、渡辺くんは完全に麻衣子にマウントを取られている。
麻衣子「ごめん ミーティング入って今日は行けない」(14:29)
渡辺「また? もうお店予約しちゃったし ずっと約束してたのに…」(15:08)
ストーリーが始まってそうそうではあるが、彼女の態度がでかすぎる。
それに、これは初めてではないことを渡辺くんの発言から読み取ることができる。
おそらく前回もすんなり言うことを聞いたのだろう。
基本的に、男と女性はマウントの取り合いの戦いが行われている。
女性に舐められた時点で、ポジションを取られて良いように使われてしまう。
本来ならば、彼氏らしく悪いことを悪いと叱らなばならぬ。
もちろんこれもクソテストである。
次に、麻衣子が取る行動はおねだりである。
渡辺くんとのディナーの中で、30万のバッグを要求する。
麻衣子が心の汚い女性なのかどうかはさておき、もはやこの時点で渡辺くんが彼氏として見られていない可能性は高い。
そもそも、この発言が自分の彼女から出てくる時点でメタゲームに負けている。
男がマウントをとった時点で、女にカネはかけない趣旨を伝えて置かなければならない。
その上で、プレゼントを購入するのかどうかを考えれば良い。
彼氏にしかできないプレゼントや、彼氏という文脈だからこそ意味のあるプレゼントは、必ずしも30万もかからない。
場合によっては、カネで買えないようなものかもしれない。
面倒かもしれないが、そこは頭を使って考えるしかない。
大切なことは金額ではなく、彼氏にしかできないことを彼女にサービスすることだ。
明日も更新するから、待っててちょ。
Adios.