ひとはやってはいけないと言われたことを、やりたくなる生き物だと思う。
「このプリン私のだから(絶対に食べないで)ね!!」
と言われてしまったからには、冷蔵庫を見るたびに逆に意識してしまうあの現象である。
多少の背徳感を背負ってでも、自分の利益が最大化出来るのであれば行動する人はいるだろう。
そうして、家族にプリンに手を出して逆鱗に触れてしまった経験は誰にでもあるだろう。
不倫もある種上記のような要素を備え持つのではないだろうか。
法律で禁止されているやってはいけないことであるにも関わらず、隠れてコソッとやっている人は少なくない。
男性の4人に3人、女性は10人に3人が不倫を経験している実情となっている。
不倫に関する数字を眺めつつ、とある専業主婦の不倫事情を鑑みながら、不倫について考える。
そもそもなぜ不倫が起きるのか。
その答えは明白で、僕たちは人であると同時に、遺伝子の乗り物でしかないためである。
男は一人でも多くの遺伝子を残そうと、たくさんのセックスを重ねる。
女は優秀なヤリチンの子供を残すために、セックスする男を厳選する。
一人の女性が一生のうちに産める子供の数には限界があるので、男は様々な女性にアプローチをかける。
一人の女性で満足するような安っぽい男よりも相手をする女性が多すぎて困っている男性を女性は好むため、どうしても一途な旦那というポジションは分が悪い。
専業主婦ならなおさら、仕事のことは全く考えなくてもよく、時間がたくさんあるために不倫をする条件は完全に整ってしまうわけである。
彼女は元来の友達であり、子持ちだ。
普段は夫が稼ぐカネを貪りながら、子育てをしながら遊んでいる。
もちろん類は友を呼び、同じような専業主婦の友人も多い。
彼女たちの生活の実態は以下の通り。
朝は旦那の身支度のサポートをこなし、子供を保育園に送り出す。
それを終えた途端に、彼女達の一日が始まる。
朝一でお茶の予定を組む人もいれば、昼からカラオケをする人もいる。
もちろん昼の暇な時間帯を使って、都合のいい男と体を重ねることは言うまでもない。
夫の理不尽に耐え、家事をこなす彼女たちを優しく包み込む男達は重宝される。
夕方頃になると、彼女たちの時間は失われる。
子どもを迎えに行き、帰する旦那の夕飯作りから家事をするなどの仕事が待っている。
そのあと、愛のないベッドで眠りにつく。
彼女たちは口を揃えて言う。
「セックスしたくて男と会うんじゃない」
日頃のストレスを発散するためには、もはや普通に遊ぶだけじゃ物足りないのだと。
家では家事をこなし、なんの向上心もない同じような専業主婦ニートと遊ぶ日々はさぞかし退屈だろう。
女性のストレスの主たる部分は、男に求められないことだ。
同じ空間で飯を食い、寝床を共にしているにも関わらず、セックスをしない。
旦那はチンポが元気にならないと言い張り、しっかりアダルトビデオを鑑賞して抜いている事実は妻に筒抜けである。
男にとって性欲を処理することは、ライフワークと言ってもいいほど切っても切れない関係だ。
眼の前の女を抱きたくなかったら、違う女を抱くかオナニーをするだけである。
かくいう彼女も、昼間になると男を求めてインターネットやショッピングモールをブラブラするという。
旦那にばれないように、細心の注意を払って日頃から嘘を罪重ねていく。
そんな彼女は、自分がやっていることがよくわからないという。
本能のままに旦那よりバリューが高い男を求めている事実に驚いていた。
性欲を処理したいわけではないけれど、なぜか男に会ってしまう。
その理由は、僕と話していて気づいたようだ。
男に求められることで初めて、女としての自分を肯定出来ると僕の友人は言った。
男はセックスの快楽を。
女は精神的な満足感を。
これが通り一遍ではないだろうが、彼らは彼らの利益を最大化しようと、異性を求めているのだなと学んだ。
専業主婦の友達と話していて気づいたことがある。
生きていくための糧は旦那が稼いでくれるし、暇な自分はほとんどのリソースを恋愛に投入することが出来る。
離婚をしない限り食いっぱぐれる事はないし、もし離婚するにしても婚姻費用請求無双をすることで対処ができる。
裁判官が男であれば、離婚闘争が勃発したとしても多少だが有利ではある。
ひたむきに、自分の本能のままに異性を求め続けるその姿勢は、ある意味勤め人の僕たちよりも人間らしい生活を送っているのかもしれない。
明日も更新するから、待っててちょ。
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