これから僕たちはどう生きるべきか。
輝かしい世の中への貢献をしていた、あの名だたる大企業たちが時代の徒花となりつつある。
東芝、SHARP、三菱自動車。
そのどれもがそのどれもが間違いなく、かつての勢いを失っている。
そしてその現実を受け入れられないおじさんたちは、大企業のサラリーマンになることを僕たち若者に勧めてくる。
それが果たしてこれから生きていく上で、人生の指針になるのだろうか。
僕は半社会不適合者だから、そうは思わないけれど他の人の意見はどうなのか気になっていたのである。
そして、この一冊と出会った次第である。
200弱ページ程度にまとめられており、とても読みやすい本。
落合先生の著書に関しては、ものによっては読み手のレベルが低すぎて全く理解できないものある。
その中では、誰でも読めるような言葉の選定をされており、とても親切だ。
本の内容としては、テクノロジーとこれからの未来についてロジカルに優しく書かれている。
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コンピュータが生まれてからまだ1世紀も経っていないが、僕たちの生活や生き方は大きく変えられてしまった。
家から一歩も出ずに買い物ができたり、友達とコミュニケーションを取ることが出来る。
何なら、ゲームを通じて遊ぶことも出来る。
これはコンピュータだけではなく、それらを繋ぐインターネットの進展の影響をモロに受けている。
今は犯罪だが、音楽や映画、ゲームなどのコンテンツを無料でダウンロードし、私有化することも可能だった。
あらゆる物の価値を変え、グローバル化の橋渡しをしている。
そんなIT革命のもたらした皮肉が、この本に記されている。
テロリズムの話。
例えばテロリストがアップする動画やメッセージは、彼らの敵対するはずの米国資本主義IT技術である「カリフォルニアイデオロギー」から生まれた動画サイトやSNSサイトの上で広まっていくという、不思議な構造が見て取れます。
どんな理由であれ、米国に対して少なくともプラスではない感情を抱いているテロリストが、米国が生んだSNSサービスを使わざるを得ない状況は大変興味深い。
それは間違いなくテロリストたちにとっても、米国が生んだSNSサービスを使ったほうがメリットを享受するからであろう。
きっと本来であれば、自国が開発したSNSサービスを使うべきなのだろうが、米国のそれのほうが影響力が大きいからこそ使わざるを得ない。
僕たちのような普通の人達も、テロリストたちにとっても、より合理的な選択肢が増えたのである。
最近巷で話題の「これからの未来、AIに仕事が奪われてしまうのか??」問題。
この本の初版が出たのが2016年4月2日。
まだ此処までAIの話題が盛り上がる前から、落合先生は言及していた。
先生の意見としては、ブルーカラーはこれからも世の中から必要とされるとのこと。
具体例としては、Uberや回転寿司である。
計算や最適分配の処理に関してはコンピュータが圧倒的に強い。
だが対人のサービスにおいては、ロボットやプログラムではなく「ヒト」であったほうが好まれる場合がある。
Uberの場合、以下がコンピュータで処理する仕事。
そして、人間が行う仕事
明らかに付加価値の高そうな仕事は、コンピュータがプログラムに沿って処理をし、必要な部分はヒトが補填する形になっている。
自動運転が今後当たり前になることがあれば、こんな仕事もなくなるかもしれない。
だが、自動車以外の分野でも人工知能のインターフェイスとして人が必要とされるケースは必ずあるだろう。
落合先生は、これからの世界を生きていく方法の一つとして、代替可能な人間は危ないと述べている。
先程のホワイトカラーがそれに当たる。
ホワイトカラーの仕事は、田中部長じゃなくても、人材市場に転がっているヒトでもこなせてしまうからである。
加えて、Uberのように付加価値の高い仕事は、コンピュータに代替されてしまう可能性が高いことも述べている。
逆に言えば、自分にしかできない事を仕事にすることが大切だと解く。
ギターのテクニックでもいいし、アートでもいい。
iPhoneがあれだけ高い値段で、売れている理由もこれに当たる。
Apple以外、iPhoneをつくれない素晴らしい商品だから。
この考え方には、誰も気づかなかった問題が、そこにあったことを発見することが大切となる。
そして、その問題を血肉を削ってまでやり通せる精神力も問われる。
そんな事を生活の中に取り入れ、ストレスレスで生きていくことが大切だと本の中で述べている。
自分がやりたいことなんて、正直わからん。
僕もこうしてブログを書いているが、本当に自分がやり続けたいことなのかもわからない。
でも僕のブログを読んでくれる人達がいる限り、ブログは書き続けるだろう。
やっている中でいろいろ考えればいいと僕は思う。
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