テクノロジーの発展により、読書の可能性が増えた。
AmazonがリリースしているKindleや、楽天のkoboなどの電子書籍という選択肢を選ぶことが出来る。
義務教育の影響で紙の読書への抵抗は全くない人が多いものの、電子書籍に対して懐疑的な人も少なくないだろう。
僕は従来の紙読書と並行して、2ヶ月ほど電子書籍読書を継続している。
現時点における両者の長所・短所を含めた感想を語る。
初めて「読書をしている」と認識したのは、記憶に残っている限りだとおそらく小学校の国語の時間だ。
それが読書と言えるかどうかは別として、たしかに僕は国語の教科書に綴じられたあらゆる文学作品の文字列を目で追っていた。
もちろん、義務教育なので必ずしも好きでやっていた訳では無い。
どちらかというと、じっとしていられないタイプのガキンチョだったため、国語の授業中は退屈だった。
関連記事:# 本嫌いの読書童貞が、読書をするようになった理由について
僕が実践している紙読書の方法は、気になった部分にペンで傍線を引き、ノートにまとめる方法である。
気になった部分というのは具体的には幾度かノートを見返したときに、思い出したい事柄である。
漢字や四字熟語、故事成語などのwordベースのものから、節や章レベルものもある。
フォーマットは特に決まっていないが、スペースをケチらずに見やすくを意識してノートを作っている。
ひとつは、集中できること。
理由は、紙読書をする上では本以外必要ないからである。
スマホやテレビなどの時間泥棒とは隔離された状況を選択でき、かつ本と真正面から対峙出来るため、電子書籍よりは集中して読書ができる。
もうひとつは、知識の吸収効率が高いことだ。
ある程度の読み込みをしたあとに、上記のように自分の手でノートにまとめる作業をすることで記憶の定着につながる。
自分の手をと脳を使ってノートのレイアウトや強調表示などを考えてまとめることで、他人事であった情報が自分のものになるイメージ。
また、読書ノートを見直したり本を読み直すことで、本の内容を思い出すことができる。
余談ではあるが、僕はその方法で高校数学で登場する数々の公式を覚えた。
その最たる例が2次方程式の解の公式である。
$$ x=\frac{-b\pm{\sqrt{b^{2}-4ac}}}{2a} $$
どうしようもないのだが、本というモノがある以上荷物になってしまうことだ。
例えば、出先で読書をしたいと思っても「本」という物体がなければ読書することができない。
つまり、本を持ち歩かなければならないことだ。
これは非常にストレスである。
仕事でリュックなどの鞄を持ち歩いているのであればまだいいのだが、手ぶらででかけたい時には頭を悩ませる。
僕が電子書籍による読書(以下kindle読書)を始めたきっかけは、Amazon Prime会員の特典を利用したことが始まりである。
Prime Readingというサービスの一つで、Prime会員であれば無料で読むことができる書籍がいくつかピックアップされる。
前田裕二さんの『人生の勝算』や堀江貴文さんの『行動力』などの、割と新しく話題性のある書籍も過去に読むことができた。
今だと、『お金2.0』(著者・佐藤航陽)がPrime Readingでタダで読むことができる。
※2018年10月31日現在
[wpap service=”with” type=”detail” id=”B077N93YYV” title=”お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)”]
僕はいつもiPhoneにあるkindleアプリを通じて読書をしているが、その方法を紹介する。
音声に画面に映るページを読み上げてもらい、僕は音声を目で追う読書だ。
ちょっと何言ってるかわからないかもしれない。
こんなかんじで画面が薄く青ざめて、見に覚えのないインターフェースが立ち上がる。
詳しい操作はこちらを参考に。
iPhoneの標準機能の1つ「VoiceOver」。この機能を利用してiPhoneをもっと便利に使えないか検証してみた。 iPhoneのVoiceOverを使ったらKindleが超便利になった - 週刊アスキー |
なんと言っても、読書をするために必要なものはiPhoneだけでいい点。
スマートフォンを手放すときなどないと言っても等しいほど、誰でもいつでも携帯している。
だからこそ、手ぶらで外に出ているときでも本当に手ぶらの状態で読書ができる。
また、読み上げ機能を使うことにより、ページを捲る作業をしなくても良い。
ハンズフリーで読書ができる優れものだ。
満員電車でも、イヤホンをしていれば画面を眺めているだけで読書が成り立つ。
スマートフォンを使う以上は、集中力が途切れやすい。
急な連絡に備えて電波を受信できる状態にしているので、アプリの通知が邪魔をする。
加えて、右から左へ読み上げられた言葉が流れていくので、知識の定着は微妙かもしれない。
ただ、これはオーディオブックの強化版であると仮定すると、何度も同じ本を目で追い、耳で聞くことにより、知識の記憶化を図ることは難しくないだろう。
結局、僕はどちらの読書もいいと思っている。
自分の生活スタイルと、状況に応じた読書を楽しむ選択肢があるのだから、時間を効率的に使うことができる。
一度は試してみてはいかがだろうか。