大企業の勤め人。
新卒一括採用にて何十人、何百人と同期を抱えて社会にでる。
社会人のモラトリアムである、研修の1ヶ月を都市部で過ごす。
そして、各地域に数名の同期と共に配属されると言ったところだろうか。
僕の友人にも、このような社会人のロールモデルが存在し、かつては観察対象としていた。
毎週末同期と遊びにでかけ、時には勉強会を開いて協力し合う。
そんな関係に羨ましいと思った時期があった。
だが今では、絶対に同期と遊んでは行けないなあと思った次第だ。
同期との関係性を、必要以上に深めないほうがいい理由を語る。
たまたま入社の時期が被り、ヒマな研修の際に特別仲良くなるビジネスパートナーであると僕は自負している。
僕の勤め人生活において、会社の同期とは全くと言っていいほど干渉しなかったため、大変恵まれたと思う。
仕事終わりに一緒にご飯に行ったこともないし、休日を共に過ごしたことも無い。
プライベートな連絡もとったことはない。
僕はたまたまこのような形になったが、今から振り返ると本当に危なかったと思う。
理由は以下の通り。
新入社員や、先輩やおじさんが苦手な人は、同じ世代の話が通じる同期と話して仲良くなることが多いだろう。
毎日同じオフィスで顔を合わせ、同じような1日を過ごし、また明日顔を合わせる。
そうしていると、企業の文化に染まってしまうことはもちろんのこと、関心事や話のネタが会社の話中心になってしまう。
するとどうなるのか。
知らぬ間に、会社村の住人になってしまうわけだ。
これが同期と仲良くなることの最大のデメリットである。
在職中に新しいチャレンジがしたいと思ったときに同期と仲がいい状態であると、退職しづらいのだ。
会社の方針としては、サウザーラジオ 〜青雲の誓い〜でもご教示があったように、会社員は皆、明日再び会社に来れるだけの人材育成のターゲットとなる。
その会社に終身雇用されるつもりであるならば、この波に乗らない手はない。
だが、新卒で自分のやりたいことや社会のことがわからない状態で、このスパイラルに巻き込まれてしまうことはいいとは言い切れない。
同期と仲良くしないと村八分にされてしまうし、同期と仲が良すぎると会社の奴隷となるスパイラルに巻き込まれるのだ。
会社の同期は友達ではない。
もう一度言うが、同期は共に会社の利益を上げるためのビジネスパートナーである。
給与の差が出るライバルでもあるのだ。
たまに、こんなしょうもないやつが居る。
会社の同期と寝たことをドヤ顔で自慢してくる男だ。
こいつはヤバい。
仕事上での信頼関係を築いて、お互いにメリットを提供し合うビジネスパートナーという概念を自分から崩している。
百歩譲って同期の可愛い子と寝てもいい。
ただ、それを自慢げに話していることは滑稽である。
会社は、マッチングアプリでもクラビでもストリートでもない。
これは2つのリスクを意味する。
同期ではなくても当てはまるのだが、言うまでもなく事実として残る。
そして、会社は学校よりも小さな村である。
学校よりも他人と性に関心が強い大人が集っている村で、社内の異性と寝た噂が飛んだらどうなるのか。
リスクを負えなかった人から、恨まれ、仕事にも支障を来たすだろう。
これがリスクであるという理由は、若い女性は会社村のヒエラルキーでトップに位置している事実を前提とする。
その女性にわざわざアプローチを掛けるということは、女に困っていることの表明でしかない。
同い年でも立場が違えば、仕事上でも、ひょっとしたらプライベートでもいいように使われてしまうかもしれない。
こうなってしまっては、男として為す術がないのである。
だからこそ、どんなに女に困っていようとも、ビジネスパートナーに手を出すことはおすすめできない。
女を求めるのであれば、会社以外に目を配ろう。
僕は、いい意味でも悪い意味でも同期に恵まれなかった。
新卒で入社した会社の同期は、救いようのない女子複数人と僕一人。
全然可愛くないのに、先輩からは可愛がられる。
そんなありえない日常を過ごしたからこそ、何の躊躇もなく退職することができた。
一周回って、彼女たちに感謝している。
はたまた、同期と仲良くしていた友人は、今苦しんでいる。
かつて仲良くしすぎたせいで、本格的にライバルになってしまった同期との関係をどうすべきか。
やはり、仲良くするひとはパブリックな環境ではなく、プライベートに縛ったほうがいい。
個人的にはそう思う。
明日も更新するから、待っててちょ。
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