# 貧乏人だからこそ考えたい、家賃の張り方について考える

貧乏人にとって、必要最低限掛かってくる費用のうち、家賃に関しては頭を悩ます人が多いのではないだろうか。

今まで、僕は家賃を費用に捉え、「安ければやすいほどいい」と一括りに考えていた。

だがしかし、最近その考え方が変わった。

きっかけは、先日我が家を旅立っていったニートの友人の考えに触れた時。

安ければ安いに越したことはないという意見以外にも、異なる知見があるようだ。

今一度、家賃について考えたい。

居候ニートが、家賃8万円の家に引っ越した

初めに聞いた時は目ん玉が飛び出そうだった。

家賃8万円である。

固定費抑えたい人からすると、信じられない数字だ。

居候と共に、ニートを卒業した彼が今どんなふうに生活をしているのか途中経過を追う。

彼の生活について

詳しくは言えないが、3つの職場で慌ただしく身を粉にして働いているようだ。

1つは、ベンチャー企業。

1つは、外資系メーカー。

1つは、居酒屋。

家に帰る暇などなく、電車で寝落ちしてしまうことも少なくないようだ。

休みが無限にあるニート生活から、休みのないワーカーホリック気質な生活。

普通に考えたら、

「追い込みすぎじゃね?」

と思うのも無理はない。

だが、布団の温もりを求める彼の体にムチを打つのは、誰でもない彼自身だ。

一体彼の何が、そこまで彼を追い立てたせているのだろうか。

社会資本蓄積のために身銭をガッツリ削っていく

彼が住んでいる家は、豪華な調度品が整えられたような部屋ではない。

僕の家のように2人以上も住めるような無意味なスペースは無く、一人で暮らすことが想定されている部屋だ。

なにが彼の家賃を底上げしているのか。

それは立地である。

交通の便が良い駅から徒歩1分の場所に彼は住んでいる。

その理由は、付き合う人のレベルを上げ、チャンスを掴むためだと彼は言っていた。

東京に出てきた理由も同様である。

アフィリエイトの鬼・足立先生も仰っていた言葉がある。

人が集まる場所に、勝機がある。

最新の情報も、やはり都会の立地がいい場所に集まるように思える。

例えば、本格的なボディメイクに取り組みたいとする。

区営のトレーニングジムに通うよりも、ゴールドジムに通うほうが本気でボディメイクに取り組んでいる人と遭遇し、それ相応の知識を教示してもらえる可能性は高い。

もちろんしょーもない田舎にはゴールドジムは存在しないし、都会に出たほうが目的を達成できる確率は上がる。

目的次第ではあるが、立地のいい場所に身構えることは自分の将来への投資にもなり得るのだ。

少なくともそういうチャンスの確度は地方都市よりは東京のほうが高いだろう。

僕の生活について

今の僕の生活は、彼と比べて甘ちゃんだろう。

ほぼ確実に定時に帰宅し、読書やブログ執筆、プログラミングの勉強に打ち込む時間はあるものの、どこか物足りなさがある。

家賃も彼ほど払っていないし、人が集まる場所に住んでいるわけではない。

無理をしなくても生きていける環境に身を置いている。

そして以前よりも仕事にコミットしているかと言われると、微妙なところだ。

以前の職場と比較して、自分の働き方に合う・合わないことはある。

そして以前のように「絶対に成し遂げなければならない」という使命感も今はない。

以前の僕や元ニートの彼と、今の僕を比較して足りないものは何だろうか。

仕事にコミットするための、家賃設定

彼の頑張りを見ていて、どうしても自分を比較してしまう。

彼は8万の家賃を足枷にして、毎日働いている。

その事実と、今の僕を比較してわかったことが一つある。

それは、自分に対する外圧的なプレッシャーだ。

彼は口に出してはいないが、確実に結果を出さなければ家に住めなくなるというプレッシャーも自分にかけている。

そう考えると、仕事をする上で何かしらのプレッシャーはやはり必要なのかもしれない。

確かに以前の僕も、物寂しい財布から大きく家賃を削られていた。

給料を上げるために、自分の市場価値を上げるために必死こいて働いてた。

このままで良いと思えないようなら、今一度自分の立ち位置を考えても良いのかもしれない。


付き合う人のレベルを上げていくことのメリットは、僕はもう一つあると思う。

付き合う友達をみていて自分と比較し、省みることができることだ。

それが遅かれ早かれ、自分の人生を変えたいのであれば活用していってもいいと思う。

もちろん自分が頑張っている姿をみて、相手も自分を鼓舞するかもしれない。

互いに助け合うためではなくて、己を研鑽することでお互いが道を開いていく。

そうして、彼もまた貧乏人を脱しようとしているのだろう。

切磋琢磨の人生も悪くないと思う。

明日も更新するから、待っててちょ。

Adios.