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# 幕張まで上り詰めた、レペゼン地球による渾身のライブについて

幕張メッセ。

僕はまだその地へ足を踏み入れたことはないが、演者としてその地でライブを行うことは一つの目標であり、夢なのだろう。

今年もまた一組、その目標を叶えたアーティストが居る。

そう。

謎のDJ集団・レペゼン地球である。

なんと、10,000枚のチケットを販売日当日の午前中に売り切ってしまうほどの勢いであった。

そして先日、このライブの一部映像がYoutube上に公式動画として流された。

なんとこの動画も62万再生を記録している。(2018年11月23日、ブログ投稿時)

そんな勢いに乗る彼らが、勢いに乗ることができた理由を考える。

自前で創作活動を行う凄さ

彼らの今までのスタイルとして、基本的に自前で創作活動を行ってきた点は他のアーティストと比べて珍しい。

他のアーティストでも作曲や作詞を手がける人たちは少なくないが、音楽の世界観を表現する動画を自前で作り上げる人たちは見たことがない。

その理由はただ一つ。

彼らにはカネがなかったから。

シンプルにDJ社長は借金まみれだし、他のメンバーも裕福なイメージは全くない。

だからこそ、やりたいことは自力で何とかするしかなかったのだろう。

音楽活動について

今でも作曲や作詞は彼ら自身が執り行い、活動初期の頃は自前でミュージックビデオを撮影・編集していたそうだ。

人気がない頃から地道にライブ活動と創作活動を継続している。

そんな努力の積み重ねが今や50曲である。

ちなみに、曲に紐づくミュージックビデオも50本を超える。

この凄さは、アーティストを追いかけてきた人ならなんとなく気づくはずだ。

Sonyやavexなどのレコード会社と契約しているアーティストのシングルはおよそ3ヶ月に1枚のペースでリリースされる。

たいていその際にミュージックビデオはリード曲に1本つくとして1年に4本のビデオが出来上がるわけである。

また、1年に1枚アルバムが出るとしてそのリードトラックにもミュージックビデオがつくことを鑑みると、1年に5本のビデオが世に放たれる計算になる。

レペゼン地球に関しては、3年も経たずして50本以上のミュージックビデオを出している点を比較すると、どんなアーティストよりも映像コンテンツに重きをおいていることがわかる。

ファンとの距離感について

自分は誰なのか。

そして客は何を求めているのか。

その両者の分析に関しては、とても行き届いたものがあると感じる。

レペゼン地球はTwitterやYoutubeで、音楽活動とは別のコンテンツを発信している。

もちろんファンはその動画を通じて彼らの人となりを知っているわけだ。

Youtube界隈の人たちとの信仰が深いことや、田舎のヤンキーチックなカルチャーを好んでいること。

そして女遊びを否定することはなく、

「日本のオフパコ概念を根本から変えた」

と公言するほどのヤリチン集団である。

そんな彼らを知った上でファンたちは、レペゼン地球のファンを継続している。

その前提がある上で、掲題の動画を見てみるとファンたちが求めているものが詰まっているなあと感想を抱く。

幕張というプレミア

経験したことのない舞台での披露。

それはアーティスト側も、客も同じ気持ちである。

今までは小さなクラブのフロアで、ドリンクを片手に騒いでいた彼らが、次はペンライトを片手に10,000人のキャパが入る会場でライブをする。

この「幕張」というキーワードにすごく拘って下準備を進めてきたのだと、動画を見て改めて思った。

1億円プレゼント企画もその一環だろうし、オープニングを飾る『レペゼン』という曲の歌詞変更からも伝わる。

動画の前半部を占めるショートムービーの企画も、彼らにとって何よりも大切にしたいと思える日だったからこそ力が入っていたのだろう。

Youtube界隈で付き合いのある人たちの、「アーティストであるレペゼン地球を応援したい気持ち」をそっと汲み取っている姿を想像すると、自分たちで商品を持ち、活動する本物の経営者の片鱗が垣間見えた。


彼らは本当に夢の東京ドームを叶えるだろう。

自分たちの努力で道を開墾し、日本の音楽シーンを変えていくんだろうなと思う。

彼らを見ていると、本当に学歴や名札としての肩書など、どうでもいいと思える。

カネも学歴も人脈も何もかもを失った人でも、東京ドームを目指せる日本という国はとても幸せだ。

彼らの生き方をまるっと真似することはできないだろうが、毎日何かを続けることの大切さを親しい人に伝えて行きたい。

明日も更新するから、待っててちょ。

Adios.

レダ

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レダ